ネズミ駆除の歴史は人類と鼠の攻防戦の歴史です

一軒家

ネズミが敵とされる理由

2人の女の人

そもそも何故、人類はネズミ駆除を行なってきたのかと言うと、これはお互いの生存領域をかけた攻防戦だったからなのです。猫などの鼠の天敵を導入し、常に鼠を倒すネズミ駆除グッズを開発してきた理由は、鼠の食害と糞尿の被害にあります。鼠は雑食で繁殖力が高いのが特徴です。もしも鼠の繁殖力がかなり低く、食害がそこまで問題ないのならここまで生存領域を奪い合う敵にはならなかったでしょう。害虫などを好んで食べる繁殖力の低い雑食個体であればそこまでネズミ駆除は捗らなかったのではないかと思います。ねずみ返しのついた高床式住居や、毒餌などで人類は自分たちの食料を守ってきました。江戸時代あたりでは石見銀山ねずみ捕りが有名になるなど、やはりネズミ駆除は常に人類と共に進歩してきています。さらに鼠に対して警戒をするようになったのは、病原菌や病気を媒介することが発覚してからでしょう。不衛生な環境で生きる鼠には多くの病原菌がついています。糞尿を撒き散らしながら移動する生態も衛生面から見ると最悪な環境と言えます。糞尿にはサルモネラ菌、身体に付着しているノミやダニによるペストなどが媒介する病気があり、鼠の体には多くの病原菌が存在しています。中世ヨーロッパでは鼠が媒介することが、まだ発覚していなかったことからペストで多くの人が死にました。それからも対策は見つからず、ペスト菌の治療や原因は明治時代、日本の学者北里柴三郎により発見されました。